寒くなるころ、毎年決まって1〜2回結膜炎に悩まされる。目が真っ赤に腫れて、目やにが出て、眼科に駆け込み点眼薬を処方されるも1週間は充血が中々引かない。ウイルス性を疑われれば、外出禁止と言われることも。/その日は、夕方から左目がゴロゴロとした違和感を感じていたが、作業に忙しく放っていた。夜になり、作業がひと段落した為に鏡を見ると今まで見たことも無いくらい真っ赤に充血していた。やばい!明日は大事な打ち合わせの予定がある。キャンセルしないといけないかもしれない…。鍼灸師として今出来ることは?色んな事が頭を駆け巡る。まずは、目の周りのツボにお灸を試してみよう‼︎手近にあった、せんねん灸を目の周りのツボ『攅竹』『魚腰』『太陽』『四白』に据えてみた。仰向けに寝て手鏡を片手に据えるのだが、もぐさの煙りがとにかく煙い(涙)。余りに煙いので、無煙灸に変更して2壮目を据える。顔面を触ると頬骨下縁にも反応があるので、円皮鍼(貼る鍼)を貼って寝た。次の日、恐る恐る鏡を覗き込むと、ほぼ、充血は引いていた。無事に打ち合わせを済ませて、夕方自宅に戻りじっくり鏡を覗き込むと、もうすっかり充血は引いていて跡形もなかった。/鍼灸師をしていると特にお灸の効果の高さに驚くことがある。しかし、昨今、お灸は火を使うリスクや手間がかかる為、扱わない鍼灸師も多い。セルフメンテナンスケアとしてもお灸をもっと取り入れるべきと考えている。/今回は、お灸のケアで、結膜炎が寛解したが、やはり症状が軽減しない場合は、直ぐに病院の受診をお勧めします。目には、怖い病気も沢山あるからです。また、教科書的には顔や、首の施灸は禁忌とされています。火傷のリスクもあるので、是非鍼灸師に相談してから試してみて下さい。/追記、目の充血がすっかり引いた夜、まじまじと鏡を覗き込むと嬉しいことに法令線が薄くなっていた。(笑)目の周りのむくみが、多少、法令線にも影響を与えるのかもしれませんね〜。
すごいお灸の話しPart1(結膜炎)